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【Photoshop】ピンボケしたモデル画像補正の簡単なやり方

ちょびとみい
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Adobe Photoshop 25.1.0  アンシャープマスク

プロのレタッチャーにお願いしなくても、
少しピンボケしているくらいなら、アンシャープマスクでピントを合わせる事はできます。

この記事でわかること

ピンボケした画像を、カンタンに補正する方法

今回ご紹介する
「アンシャープマスク」を使って補正する方法は、
シャープの中では効果が強めで、
最も分かりやすいので初心者さんにオススメです。

項目評価(著者の主観です)
対象者初心者〜中堅者
難易度

気になる箇所だけ見ることもできます。
目次から気になる箇所をクリック、またはタップしてください。

作業前の準備

1. 画像を用意する

こちらの画像はODANよりダウンロードしています。
(実際の画像はピンボケしていないので、事前に少しぼかしをかけています)

こちらの画像を補正していきたいと思います。

2. 背景レイヤーを複製しておく

スマートオブジェクトに変換してから作業する方法もありますが、
データが重くなり作業が遅くなるので、
私はいつもレイヤーを複製して、作業しています。

レイヤーを複製しておけば、元画像に戻って効果のかけ直しができます。

複製の仕方は3種類あります。

A. レイヤーツール>レイヤーを複製


B. 複製したいレイヤーを右クリック>
レイヤーを複製


C. 複製したいレイヤーをクリックして、⌘+J


常に作業前にレイヤーを複製しておくのが、オススメです。

納品時にレイヤーを削除または結合しておけば、データも軽くなります!

3. モデル画像は目にピントを合わせる

一般的に、モデルのピントが合っていないと感じるのは、
目にピントが合っていないとき
です。

逆に、背景のぼかしはこのまま活かします。


画像全体にシャープをかけるとバキバキな画像になってしまい、
ニットやウールのコートや帽子の素材感や、
背景の幻想的な印象がなくなります。

そのため今回は顔まわりだけを選択し「目にピントを合わせる補正」を行います。

4. 補正範囲を保存する

Photoshopでの作業時は、作業したい選択範囲を常に保存する習慣をつけましょう。

モデルの顔周りだけ選択します。
方法はいくつかありますが、今回はクイック選択ツールを使います。


ツールバー>クイック選択ツール


筆の太さを任意の太さ
(今回は35px)に設定し、
選択したい箇所を
筆でクリックします。


選択したい箇所を、
画像上で連続でクリックすると、こんな感じで選択できます。
選択の精度は大まかですが、髪の毛は背景に溶け込む感じを活かしたいので、
こちらで問題ないと思います。


選択できたら、パスのパネルを確認します。

パスパネルが非表示の場合は、
ウィンドウ>パスから表示させます。

パスパネルの①の場所をクリックすると
作業用パス②ができます。

作業用パスのグレーの部分をクリックすると
パスの保存パネルがでてきます。


パス名を入れてOKをクリックし、
パスを保存します。


作業用パスのままでも作業はできますが、
他にパスを作ると上書きされてしまいます。

パスは保存して、選択範囲を保存する
習慣をつけましょう。


こんな感じで、補正する部分(選択範囲)を保存できました。

アンシャープマスクで補正

作業前の準備ができたら、補正を始めます。

アンシャープマスクの設定方法

ピンボケを補正する箇所
(先ほど保存した選択範囲)を選択したまま、

フィルター>シャープ>アンシャープマスク
をクリックします。


量  150%
半径 1.0px
しきい値 2.0レベル

に設定します。

結果(Before/After)

結果を見ていきましょう。

Afterをみると、やはり目の焦点があっています。

その他に、帽子、髪の毛、眉毛、下まつ毛など、毛の部分を見比べると
シャープになったことが分かりやすいと思います。

アンシャープマスクの各項目について

先程の設定について、各項目ごとにご説明します。

① 量

「量」は、
際=エッジの明暗(コントラスト)の量です。

大きければ大きいほど、差がつきます。

ただし、量だけ(半径がゼロ)では
何の変化も出ません。

② 半径

「半径」は、
量のコントラストの範囲で
際立たせる範囲(シャープの効果)を
どこまでにするかを設定
するものです。

半径の数値を上げると
シャープさが強くなります。

量と半径はセットです。

ハロー現象とは?

半径の数値を上げると
シャープになりますが、
やりすぎると白い不自然な線が出ることが
あります。

これをハロー現象といいます。

シャドウとハイライトの差があると
起こる現象
で、
半径の数値を抑えるとハロー現象も
なくなります。


モデルの顔の際などに
ハロー現象が起きないように、
設定を1.0に抑えました。

③ しきい値

「しきい値」は、シャープを適応させない範囲です。

例えば、このモデルさんはそばかすがありますが、
シャープを適応したため、そばかすの暗い部分もエッジが際立ってしまいます。

そこでしきい値を設定して、
頬の部分はシャープをかけないようにしていきます。

左がしきい値ゼロで、右がしきい値1.0です。
そばかすの量が全然違うと思います。
小鼻の周りの影なども、しきい値を入れるだけで、軽減されます。

エッジの濃い部分が消えるので、目の隈や小じわなどの暗い部分も軽減されます。

「しきい値」は、
モデルのいわゆる肌補正になくてはならない設定
です。

まとめ

Photoshopでピンボケを補正する方法

・少しのピンボケならアンシャープマスクで補正できる。

・モデル画像は目にピントを合わせる

明暗のコントラストが強すぎるとハロー現象がおきるので、
 設定は控えめに。

しきい値を設定して、肌補正をする。

以上です。

本格的な画像補正は、プロのレタッチャーさんにおまかせした方が良いと思いますが、
少しのピンボケなら、このくらいは補正できます。

是非一度挑戦してみてください。

もう一度ビフォアフ載せておきます。

【補正前Before】

【補正後After】

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ABOUT ME
ちょびとみい
ちょびとみい
アートディレクター、グラフィックデザイナー
都内の広告代理店で働く、アートディレクターです。

デザイナー必須のAdobeアプリの操作方法や、
小技とpremiereproの初心者の備忘録を中心にご紹介しています。

Adobe Illustrator・Photoshop歴/20年
Adobe premierepro歴/2024年5月から始めた超初心者
ブログ歴/2024年2月から始めた超初心者
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