線路のカンタンな作り方 イラレ

Adobe Illusrator 2024
Adobe Illustratorで作る簡単な線路の作り方 2
(パターンブラシを覚えよう!)
項目 | 評価 |
---|---|
この記事をおすすめする人 | イラレ初心者さん |
難易度 |
カンタンな線路の作り方を2つご紹介

以前、地図の作り方で線路の作り方をご紹介しましたが
今回は線路の作り方だけをピックアップしたバージョンです。
以前ご紹介した作り方をよりバージョンアップさせたものを、2つご紹介します。
どちらもとてもカンタンで編集しやすいので、覚えておいて損はないと思います。

今回ご紹介する線路の作り方は、以下の2つです!
1. アピアランスを使う!「線を組み合わせて作る線路」
2. 一度作れば修正が楽にできる!「パターンブラシを使って作る線路」
それぞれのメリット・デメリットもご紹介します。
気になる箇所だけ見ることもできます。
目次から気になる箇所をクリック、またはタップしてください。
(アピアランスを使う)線を重ねて作る線路
1つ目は、JRの線路の作り方です。
1.最背面の線(黒)を用意する
ペンツールまたは直線ツールで、黒い太い線を作ります。
太さは任意(今回は10pxにしています)です。

2. アピアランスで線を重ねる
ここからはアピアランスで設定していきます。
アピアランスパネルの表示は、ウィンドウ>アピアランス

アピアランスパネルの線を選択したまま(選択すると青くなる)、下のプラスボタンをクリックします。

3. 上の線の設定を変える
プラスボタンを押すと、線の上に新しい線ができます。この上の方の線を設定します。
上の線は、黒い線より細く、白くします。下記は線の太さを半分(10px)にした状態です。

4. 白い線を破線にする
白い線を選択し、破線にします。
線の設定をするパネルを表示し、調整します。(線パネルはウィンドウ>線で表示)
間隔や太さを調整して線路に仕上げます。今回は線分・間隔ともに50pxにしました。

これで出来上がりです!
パターンブラシを使って作る線路
2つ目は、パターンブラシを使って作る方法のご紹介です。
1. ベースとなる線路を作る
まずは、線路のメインパーツを作ります。
先程は線を重ねて作りましたが、今回は線じゃなくてもできるので、手書きっぽいものにしてみようと思います。(もちろん線だけで作ってもよいし、塗りだけでも大丈夫です。自由に作ってください)

2. パターンブラシに登録するため、パーツに分解する
パターンブラシは、パーツを集合させて作ります。
始点(先頭)・中央(メインパーツ)・終点(最後)・コーナー(外角・内角)などのパーツをそれぞれ作ってから登録するために、各パーツに分解していきます。

メインパーツ(中央)は、横向きに作ります。
※2(4.のパターンブラシの登録で詳しく説明します)
各パーツの大きさがずれないように、ガイドの外枠にパスを作ります。
このパスは仮想ボディで、塗りも線も色は不要です。
昔からあるパターンの作り方と同じです。

必要に応じて各パーツを作ります。コーナーが必要なものは、例えば額縁のように囲みたい場合や、線路のように曲がり角や折り返し(直角)があるときは、外角・内角とも設定しておくと便利です。

3. 各パーツをスウォッチに登録する
まずはできたパーツをスウォッチに登録します。
パーツを1つづつ選択し、スウォッチにドラッグすれば、登録できます。
(今回は中央・コーナーの2つのスウォッチになります)
このときに、各パーツの大きさを統一する必要があります。
先ほど設定した、塗り・線ともにナシのガイドの枠ごとスウォッチにドラッグしてください。
各パーツの大きさを揃えることができます。

4. パターンブラシに登録する
次に、登録したスウォッチをパターンブラシへ登録していきます。
パターンブラシのパネルを表示させます。
まずはメニュー<ウィンドウ<ブラシから、ブラシパネルを表示させます。

ブラシパネルを表示できたら、一番下のプラブボタンをクリックして新規ブラシパネルを表示させます。パターンブラシを選んでOKをクリックします。

OKをクリックすると、パターンブラシオプションパネルが表示されます。
このパネルで細かい設定していきます。

①名前をつける 特に指定しない場合は、パターンブラシ1になります。
②拡大・縮小 今回は固定にしています。パーツを作るときにサイズをかえれば
済む話ですが、ここから変えることもできます。
一部分(コーナーのみなど)だけサイズを変えたいときに便利です。
③コーナー(外角) プルダウンして、先程作って登録したスウォッチを選びます。
プレビューパネルの③の設定になります。※1
④メインパーツ(中央部分) プルダウンしてスウォッチのパターンを選びます。
パターンブラシは左から右への設定になっているの
で、横向きに作ります。※2
⑤コーナー(内角) プルダウンして、先程作って登録したスウォッチを選びます。
プレビューパネルの⑤の設定になります。※3
⑥始点 プレビューの⑥の部分。メインパーツと違う形にしたい場合は登録します
⑦終点 プレビューの⑦の部分。メインパーツと違う形にしたい場合は登録します
⑧反転 線路なので特に始点も終点もないため、反転も指定しません
⑨フィット タイルを伸ばしてフィットは、等倍ではなく適応させたオブジェクトの
形に合わせて伸び縮みします。線路のパーツが微妙に歪みます。
間隔をあけてパスにフィットは、線路がブツブツと切れてしまう可能性
があるので、この場合はNGです。
中心をずらしてフィットは歪みが出ないかわりに、オブジェクトから
少しずれてしまいます。あまり目立たないのでこちらを選択しました。
⑩着色 プルダウンすると4つの項目から選べます。
(なし/明清色/明清色と暗青色/色相のシフト)
なしは、色なしという意味ではなくパターンで設定した素材の色
(今回は黒)になります。色を変えられません。
明清色は、登録した素材の最も明るい色(白)はキープしたまま、
それ以外の色は指定できます。
(今回は黒1色で素材を作ったので、こちらを選べば色を
変えられます)
明清色と暗清色は白と黒をキープしたまま、それ以外の色は指定
できます。(今回は黒で作ったためこちらを選ぶと色を変えることが
できません)
色相のシフトは、例えば模様があるパターンブラシを作りたい場合に、
模様のキーカラーを保ったまま、青系や赤系に色相を変えること
ができます。
※1※3 プルダウンするとパターン(素材)を選べます。なしを選ぶと空きができます。
自動を選ぶこともできます。


5. オブジェクトに適応させる
パターンブラシの場合は、パスに線路を適応させるのがカンタンです。
フレーム(囲み)や一筆書きも、一旦パターンブラシを作ってしまえばカンタンにできますし、
色も普通の線と同じように変えられます。

パターンブラシは、素材(特にコーナー外角・内角)を狙ったとおりにするために、
何度か調整しました。
1つ目にご紹介したアピアランスを使う方法よりは、難易度が上がると思いますが、
1度作ってしまえば何度も使い回せるので便利です。
線路ではパターンブラシの特徴の特徴を理解するのが難しいかも知れません。
今後、別のブラシを作って詳細をご紹介したいと思います。
長くなりましたが、最後までご覧いただきありがとうございました♪
